恋人
2002年12月6日なにも見えないね
暗がりの中で歩く
僕たちは今
おそらくは
なにもない世界の中を
ゆっくりと歩く
たまに
君が走り出す
なんの目的もなく
なんの痛みもなく
たまに
僕は立ち止まる
なんの意味もなく
なんの
悲しみもなく
そうして離ればなれになってはじめて
世界にあふれているたくさんの
雑多なものが見えてしまって
あまりに多くのものが
見えてしまって
君をさがすことができない
一体
どこまで遠ざかってしまったのか
悲しみとか痛みとか
そんな陳腐なものが
突然
雨のように降ってきて
暗がりの中で歩く
僕たちは今
おそらくは
なにもない世界の中を
ゆっくりと歩く
たまに
君が走り出す
なんの目的もなく
なんの痛みもなく
たまに
僕は立ち止まる
なんの意味もなく
なんの
悲しみもなく
そうして離ればなれになってはじめて
世界にあふれているたくさんの
雑多なものが見えてしまって
あまりに多くのものが
見えてしまって
君をさがすことができない
一体
どこまで遠ざかってしまったのか
悲しみとか痛みとか
そんな陳腐なものが
突然
雨のように降ってきて
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