霧隠れ
2002年12月18日枯れ葉をふみしめて歩く
乾いた土のにおいがして僕は
ほんのすこし
寂寞とした森の中を歩いてみる
忘れたものがここにある
なにかを取り戻そうとして
すでに 求めていないことに気づく
なにかにすがりつこうとして
すでに 必要でないことに気づく
なにもかもが不安定のこの足取りで
それでも僕は
歩いていることにふと気づく
日が沈む
けれど夜が深まったとして
僕は
電池の切れかけた懐中電灯を
まだ持っていることを知る
それはいつか消えてしまうが
町に降りれば
たくさんの明かりがあることを知っている
乾いた土のにおいがして僕は
ほんのすこし
寂寞とした森の中を歩いてみる
忘れたものがここにある
なにかを取り戻そうとして
すでに 求めていないことに気づく
なにかにすがりつこうとして
すでに 必要でないことに気づく
なにもかもが不安定のこの足取りで
それでも僕は
歩いていることにふと気づく
日が沈む
けれど夜が深まったとして
僕は
電池の切れかけた懐中電灯を
まだ持っていることを知る
それはいつか消えてしまうが
町に降りれば
たくさんの明かりがあることを知っている
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