2003年3月7日
街のあかりが見えなくて
きみは 閉ざしていた雨戸を開けようとして
雨戸はとてもかたくて かたくて
どうしても開けられなくて

あまりにも寒すぎて
部屋の中を あたためすぎたからなんだ
雨戸の鍵が膨張して
外の世界を見せてくれない

窓ガラスを割っても
鉄の壁は開かなくて

僕は呼び鈴を鳴らしてきみを
あたたかい洞窟から連れだしてあげる
窓なんか開けなくても
外の世界はここにある

たとえ部屋をあたためすぎたって
足が動かなくなるわけじゃない
そう 思っているだけなんだ
いつでも動く きみの足は

雨を避ける鉄の壁よりも厚い
この扉を軽く開けよう
優しい合い鍵などいらない
呼び鈴を鳴らすだけで
きみは立ちあがる

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